こんにちは。マコト(@makoto_ringo)です。
りんごの沼から抜け出せなくなって世界に飛び込んで早3か月が経ちました。
自分のまわりにりんご好きな人たちがいて当たり前な日々になりました。
そんな中、りんご王子というりんごの帽子を被った、りんごにとっても詳しいやばい人すごい人がいます。
りんご王子とは何回か出会ったことがあったけど、実際に何している人か詳しく知らなかったので、今回りんご王子が普段していることやりんご王子の始まりなどいろいろと聞いてみました!
【目次】
りんご王子ってだれ?
りんご王子/りんごフリーランス
【りんご専門店】林檎道・代表。本名・村川啓二くん。
りんごを追求し過ぎてりんご事業を起業。
『りんごで世界を面白く』がモットー。
>>>りんご王子の公式ブログ
りんご王子って普段何してるの?
りんご王子「りんご売ってますw」
マコト「そのまんますぎるwww」
りんご王子「全国のりんごの産地の農家さんからりんごを仕入れて、お店に納品してるんですよ。」
マコト「お店っていうのは?」
りんご王子「飲食店やカフェ、ケーキ屋さんとか、そういうところにりんごを納品しています。あとイベントにも呼ばれて、そういうところに行って自分でりんごを直売したり、取引先のパイ専門店にアップルパイをコラボで作ってもらって販売したり、お祭りみたいなイベントではその場でりんご飴作って売ったりとか。」
マコト「え、自分で作れるん?」
りんご王子「作れるよ。りんご好きはマストやからw」
マコト「ぼくも自分で作れるようにならないといけないのか。」
りんご王子「まあそんな感じで、ネット通販、イベントの出店、お店への納品がメインの仕事かな。」
マコト「そういえばシードルバーもやってるよね?」
りんご王子「シードルバーもイベントのひとつ。毎月1回、ぼくが独断と偏見で選んだシードルを何本か集めてね。ぼくが飲みたいがゆえにやってるwそれにみんな付き合ってもらってるみたいなwww」
マコト「www」
りんご王子「あと、りんご畑もやってるんすよ。兵庫県の山奥にりんごの畑があってね。もともとフルーツパークだったみたいで。町が運営してたんだけど閉園しちゃって、栽培する人がいなくなって放置されてるから「誰かやる人いませんか?」って人伝いにぼくのところに連絡が来てw」
マコト「自分で探したとかじゃないんだw」
りんご王子「そう、急にイベントの知り合いから連絡来て。実際に見に行ってみたらずっと放置されてたからりんごの木も結構痛んじゃってて、、、「誰もやる人いなかったら全部伐採してドッグランになるんだよね。」みたいなこと言われて。」
マコト「うわぁ。」
りんご王子「じゃあやるわって言った。りんごの木保護したみたいな感じw」
マコト「ノリが軽いw」
りんご王子「それで今、りんご好きの有志たちに手伝ってもらいながら運営してる。今年で3年目かな。まだ販売できるようなりんごにはなっていないんだけどね。」
マコト「何の品種育ててるの?」
りんご王子「6品種ぐらいあって、メジャーな品種から昔からある古いりんごまであったりします。ふじ、王林、シナノスイートとか。昔のりんごだとゆかり、ほうめいとか新世界っていうりんごとかあります。あと受粉木ようにヒメリンゴとかあります。まだどれも1個もなってませんw」
マコト「今言ったのはもともとあったやつ?新しいのとか植えた?」
りんご王子「新しいのは植えたいなぁと思ってます。そのうち1から植えたいです。」
マコト「いつか売る?」
りんご王子「いつかね…そのりんごでほかにもやりたいねぇ…。」
イベントに出店するときに意識していることってある?
りんご王子「なんやろなぁ……帽子は取らないようにしていますwww」
マコト「帽子取ったら誰かわかんなくなるんだよねぇwww」
りんご王子「りんご王子と中の人、村川くんって言うんだけど、別として考えてもらって。」
マコト「違う人ねw」
りんご王子「当初、りんご王子になろうと意識しすぎてたんですよ、3年目ぐらいまでは。でもしんどくなってくるんよ、キャラ作るっていうのは。「りんご王子どこに住んでるの?」って言われたらりんご星に住んでますみたいな。」
マコト「それはしんどい。」
りんご王子「3年目以降は外見りんご王子で中身村川くんみたいな感じにしてからは楽になりましたね。めっちゃ自然な感じになりました。たまにお客さんに「りんご王子って言うから気になって来てみたけど思ってたのと違った。」って言われることはあるw」
マコト「www」
りんご王子「もっとひらひらのやつかと思ってたとか言われるね。「すんません、こんなんで。」ってなることもあるね。王子様キャラじゃなくてごめんなさいねってw」
お客さんにりんごを買ってもらおうと思ってない!?
りんご王子「これはですね…矛盾するんですけど、買ってもらおうと思ってないです。りんご屋さんでバイトしてたんだけど、そのときはガンガン行くんですよ。歩いてる人に「すいませーん!りんごどうですかー?」とか1軒1軒ピンポンするんですよ。それがしんどくて、飛び込み営業とか向いてなくて。でも買ってもらわないとやっていけないじゃないですか。だから、気づいてもらえるまで頑張るというか、「りんご王子って人がりんご売ってるよ、アップルパイ売ってるよ。」っていう情報が届くまで頑張るみたいなw」
マコト「自分から行かないのね。」
りんご王子「うん。自分で商売するくせに営業嫌いなんすよ。だからものすごい遠回りなんだけどね。でも縁で何とかなってるね。」
仕入れるりんごは農家さんのおすすめ!
りんご王子「りんごってその品種によって旬がバラバラなんですよ、だから基本的にりんごは農家さんに任せてますね。「その時の一番旬なりんごを送ってください。」って頼んでます。なぜかというと、農家さんに負担をかけさせたくないから。例えば、シナノスイートってりんごがおいしいとするじゃないですか。シナノスイートは旬が10月なんだけど3月までずっと送ってくださいって言ったら農家さんしんどいじゃないですか。」
マコト「たしかに、きついなぁ。」
りんご王子「3月までってなるとりんごの鮮度落ちるし、農家さんが保存するの大変だし…。だから、旬の時期にできるりんごをなるべく送ってもらってる。その時に今の旬のりんごはこの品種がありますとか逆に買ってほしいりんごありますかとか聞かれるからじゃあこの品種でっていうこともあります。」
りんご王子がいちばん好きなりんごの品種は?
りんご王子「これ一番難しい質問やなw」
マコト「これめっちゃ気になってる。」
りんご王子「一番好きな品種は、大前提で全部好きなんよw」
マコト「そういわざるを得ないw」
りんご王子「りんごそれぞれに特徴があってやわらかいりんごも硬いりんごも酸っぱいりんごも甘いりんごも個性やから、全りんごを愛しますぐらいの感じなんですけどね。その中でも村川くんが好きなりんごはっていうと、ゴールデンラセットっていうりんごが好きやねん。」
マコト「聞いたことないなぁ。」
りんご王子「今はもうゴールデンラセットほぼ作られてないけどね。岩手の農家さんが作ってたかな。フランスとかでよく栽培されているりんごで、ちょっと黄土色というか黄色系のりんご。表面さびが多くてあんまりきれいじゃないけど、その味が良いんだよね。ほのかに酸味があって甘いりんご。日本の甘いりんごの味とはちょっと違くて、かといって海外の酸っぱいりんごでもなくてっていう、いいとこついてるんよ。そうだねぇ、おじさんに好まれそうなりんごw」
マコト「言い方www」
りんご王子「あとは青りんごも好き。トキとかぐんま名月とか。甘めが好きなんでね。」
マコト「赤りんごないやんw」
りんご王子「もちろん赤りんごも好きっすよw」
りんごを追求しようと思った理由
りんご屋さんのバイトが始まり
マコト「なんでりんご屋でバイトしようと思ったの?」
りんご王子「芸人時代はいろんなバイトやってたんですよ。話のネタ集めでちょっとエッジが効いたバイト探してたんです。その中のひとつで『りんごの行商の助手』っていうのがバイトの求人にあって何それ?って思って連絡してみた。で、行ってみたら移動販売の助手でそれが始まり。それまでりんごのことというか農業のことも全然分らんかった。農薬少ないと体に良いの?無添加って何?から始まった。」
りんご王子「それでバイトやってるうちにりんごにめっちゃ詳しくなって、これ自分でやったほうが早いなと思ってん。で、起業願望もあって、当時家電芸人とか流行ってたからなんか特化した芸人が強いなと思ったんよ。じゃあ俺やったら何芸人かなって考えて、りんご屋でバイトしてるからりんご芸人かって思ってんw」
マコト「りんご芸人w」
りんご王子「さかなクンみたいなポジションの人がいなかったんですよ。魚にめっちゃ詳しいキャラクターって言ったらさかなクンって出てくるじゃないですか。そういう感じのりんごに詳しいキャラクターが思いつかなくて、おらんのやったらじゃあ俺やーろうってなった。」
マコト「いつもノリ軽いw」
りんご王子「りんごの販売してるし、自分でできるなって思って自分でりんご農家さん調べたんです。バイトやってるときに減農薬とかりんごのこだわりとか知識入ってたからネットでおいしいりんご農家さんを調べて電話して青森まで行って、農家さんにこんなことやってるんですって説明してそれでりんごを箱で買わせてもらって、兵庫県のイベントで出店したのが始まり。」
りんご王子「最初に自分で農家さん1軒行ってりんご買って、イベントに出店してからはもう横のつながりです。農家さんの仲間で信頼できる農家さんを紹介してもらって、ずっとそんな感じです。」
マコト「え、すご。」
りんご王子「りんごを売るノウハウがあったから、自分でイベントにエントリーして大阪でもマルシェあったからFacebookと連携して告知しながらやっていったんです。」
『りんご王子』って自分で名乗り始めたわけじゃない!?
りんご王子「最初、りんご王子でやってなかったんですよ。村川くんでやってた。」
マコト「中の人で出てる。」
りんご王子「めっちゃ暇なイベントがあって暇やな、立ってるだけやなって思って。なんかもうちょっとインパクト欲しいなって思ってでっかいりんごのヘルメット作ったんですよ。いとこのおばちゃんに作ってもらって、それでイベント出たらゆるキャラみたいになって。」
マコト「ゆるキャラw」
りんご王子「そしたらめっちゃ写真撮られるようになってFacebookでシェアされ始めて、誰かがノリでりんご王子って投稿し始めてそこからりんご王子の村川くんっていうぐらいになってプチバズってん。それでもうFacebookの名前りんご王子に変えたろかと思ってある日からりんご王子になった。」
マコト「乗っかったなぁwww」
りんご王子「最初、りんご王子とかないなぁとか思ってたんだけど、ある日から乗っかり始めて「りんご王子ですか?」って聞かれたら「はい。」って言いはじめてwww」
マコト「プライドを捨てたwwwww」
りんご王子が思うりんごの魅力
りんご王子「りんごおもろいんすよ!意外と深い。歴史まで語ってしまうぐらいに深い。歴史さかのぼったらギリシャ神話の絵に載ってるぐらいのところまでいくから。世界になったら15000種類あるし。ほかの果物だったらどうかって言われたら、たぶんやれてない。りんごだったからやれた。まず、ビジュアルが可愛い。赤くてappleのロゴになるぐらいかわいいじゃないですか。」
マコト「そうだね。」
りんご王子「なんかね、りんごって世界で一番有名な果物だなって思ったんですよ。っていう表現も違和感あるぐらい有名なんですよ。りんごってみんな知ってるよねっていう。りんご嫌いな人あんまりいないし、みんなりんご食べるし。見た目もかわいい、ジュースとかアップルパイとかにもなるし。面白いんですよw」
マコト「めっちゃ面白い言うw」
りんご王子「ちょっと面白い話があって、都市伝説っぽい話になるんだけど時代の節目にりんごが現れるっていう。」
マコト「まじか。」
りんご王子「一番最初がアダムとイヴが食べてしまった禁断のりんご、知恵の実を食べたことによって理性が生まれてそこから人間が始まったっていう神話があって。その次、万有引力。ニュートンがりんごが木から落ちてくるのを見て、それが引力を発見するきっかけになったっていう話。で、その次がスティーブ・ジョブズ。」
マコト「いきなり現代的w」
りんご王子「もう一個あったわ。ロゴの前にビートルズのアップル・レコード。戦争してた時に愛と平和を歌って。節目節目にりんごが出出てきてて次のりんごはいったい誰がどこで出すのでしょうかっていうのでりんご王子が頑張って目指してますw」
マコト「5番目目指してるのwww」
りんご王子がこれから挑戦してみたいこと
りんご王子「これ、けっこうあるんですよ。」
マコト「おっ(゚∀゚)」
りんご王子「言えないこともあるんですけど、今言えることだったらオリジナルのシードル作ってみたいですね。理想は今やってるりんご畑のりんごで作ったシードルを作りたい。あとは、今までフリーランスでやってきたから事業的なこともやってみたいですね。そういえば地味に津軽三味線を練習してますw」
マコト「いつ披露するん?」
りんご王子「こっそりYouTubeから始めるわwちょっと恥ずかしいからw登録者1000人いったら言うわ。」
マコト「楽しみだなぁ。」
おまけ:インタビュー後の雑談
マコト「あれは?マツコの知らない世界出ないの?」
りんご王子「まだ来ないんだけど…。」
マコト「www」
りんご王子「そろそろオファー来ないかなぁ。」
撮影・取材協力 いそえほのか(@soe_art)