こんにちは。マコト(@makoto_ringo)です。
12回目のりんごの勉強です。
前回はこちら↓
【グラニースミス】海外で人気のクッキングアップル|りんごの品種を勉強する#11
今までに出会ったりんごたち>>>りんごの品種一覧
今回は海外でりんごのお酒の材料によく使われている『ローマビューティー』というりんごの紹介です!
【目次】
ローマビューティーとは
親の掛け合わせ:不明
収穫時期:10月中旬
生まれたところ:アメリカ・オハイオ州
おもな産地:青森県、岩手県、アメリカ、カナダ
大きさ(重さ):250g~400g程度
皮の色:淡黄色~オレンジ色の地色に紅縞が入る
ローマビューティーの特徴
『ローマビューティー』の大きさは250g~400g程度の円形で、淡黄色~オレンジ色の地色に紅縞が入ります。
糖度は12%とあまり高くありませんが、爽やかな酸味があり、おいしいりんごです。
果肉が少し粗いところもありますが、熱を加えても煮崩れしにくく、酸味も十分にあるので、調理用のりんごとしても優れています。
海外ではりんごのお酒としても使われています。
マコト
ローマビューティーさん
マコト
ローマビューティーの歴史
『ローマビューティー』はアメリカ・オハイオ州ローレンス郡ローマタウンシップにあるオハイオ川周辺で知られるようになったりんごです。
1817年、ジョエル・ジレットさんは、船で運ばれてきた苗木屋の積み荷の中でりんごの苗木を見つけました。
ジョエルさんはその苗木を子息のアランソン・ジレットさんにあげました。
アランソンさんは苗木をオハイオ川の土手に植えました。
数年後、この木は赤くておいしい果実をつけるようになりました。
このりんごの宣伝をするために、アランソンさんのいとこのホレーショ・ネルソン・ジレットさんは挿し木を『ジレットの苗』として売り始めました。
やがて、りんごの優秀さが評判を呼び、1832年に町に敬意を表して、『ローマビューティー』と命名され各地に伝えられました。
『ローマビューティー』の原木は、1850年ごろまでありましたが、木を植えていた土手がオハイオ川に浸食されて失われてしまいました。
マコト
日本には、1871年(明治4年)に開拓使によってアメリカから導入されました。
この苗を受け取って植えたのが、旧弘前藩士の芹川高正です。
その後、高正さんの長男の得一さんが仕事を引き継ぎ、栽培に成功しました。
津軽地方では『芹川』と呼ばれるようになり、日本各地でも栽培されるようになりました。
しかし、いろいろな名称で呼ばれてしまったため、混乱が生じました。
そのため、1900年(明治33年)に『芹川』という品種名に統一されました。
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ローマビューティーさん
主な食べ方
『ローマビューティー』は甘さがあるので生でも食べることはできますが、アップルパイなど料理に使ったほうがおいしく食べることができます。
今日のりんご
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