こんにちは。マコト(@makoto_ringo)です。
最近よく聞く高密植栽培。
どんなものか全く知らないので、調べて簡単にまとめてみました。
【目次】
高密植栽培とは
りんごの高密植栽培は、「トールスピンドルシステム」とも呼ばれ、イタリア・南チロル地方を中心に米国や韓国でも取り組まれています。
単位面積当たりの植栽本数を今まで以上に多くして、より早期多収と高収量を目指す栽培方法をいいます。
また、定植後の作業の省力化、管理の低コストも魅力とされています。
現在、世界的に主流となる栽培方法で日本国内にも広まってきました。
高度な剪定技術を必要とせず、わい化栽培以上の早期多収、均質生産、作業効率向上を目標とした栽培方法です。
面積10aあたり300本以上の定植本数で樹間1m以内、列間3~3.5mが推奨されています。
日本国内では栽培管理作業の標準化を目指し、長野県が主流となって栽培研究、普及を推進しています。
各地域によって栽培方法には特徴があり、より良い方法を目指して日々研究が進んでいます。
マコト
りんごの木って枝葉が広がっているイメージだけど、高密植栽培はまっすぐ上に伸びてるね。
高密植栽培のメリット・デメリット
メリット
- わい化栽培以上の早期多収、成園化、品質の揃った生産が可能。
- 下垂誘引主体の整枝管理から高度な剪定技術を必要としない。
- 作業のマニュアル化が可能とされ、未経験者でも取り組みやすい。
- 作業効率が大幅に向上し、農薬散布量の削減も可能とされる。
- 着色管理が容易で作業労力、時間も大幅に軽減。
- 一旦生産体制が構築されると持続的な高い収益性を見込める。
マコト
新規でりんご農家目指す人には取り組みやすそうな栽培方法だね!
デメリット
- 多くの苗木とトレリス、主幹固定資材、かん水設備等、多額の初期経費がかかる。
- M9 自根フェザー苗の安定生産体制ができていない。
- 2018年現在、高密植栽培向けの行政による補助制度が確立されていない。
- 高密植栽培に向けた圃場選択、整備が必要。
- 慣行栽培と異なる観点が多く、従来の栽培からの意識改革が必要。
- 経済寿命が明らかでない(推定15年程度のショートサイクル)。
- ネズミによる食害、モンパ病、凍害対策が必須。
- 自然環境による影響(干ばつ、大雨)を受けやすい。
マコト
始めたばかりの栽培方法。これからに期待です!
りんご大学より引用